締め切り前。タスクはまだ山積み。こっちはもう、頭の中でアラーム鳴ってます。赤です。そんなタイミングで、先輩がひと言。「熱あるかも……」いやいやいや、空気読めよ!……とは言えない。そんなこと言ったら、先輩だろうが後輩だろうが、パワハラ判定されるかもしれない。でも、ひとつだけ言わせてほしい。その体温、平熱 of 平熱なんですけどーー!?とはいえ、ここで本当に考えないといけないのは、「その人が休むかどうか」ではなくて、誰か1人が抜けただけで仕事が止まる状態って、そもそも危なくない?ということです。


人材不足は「人を増やす」だけでは解決しにくい
最近は、どこの業界でも人材不足の話をよく聞きます。帝国データバンクの2026年4月調査でも、人手不足を感じている企業は正社員で50.6%、非正社員で28.3%とされています。正社員については、4月として4年連続で半数を超えている状況です。つまり、
「求人を出せばすぐ人が来る」という時代ではなくなってきています。もちろん、採用は大事です。でも、人が来るまで待っていたら、現場は止まります。そこで考えたいのが、
人を増やす前に、仕事のやり方を変えること。
もっと言えば、
人がやらなくてもいい仕事を、ITや仕組みに任せること。
これが、今の人材不足対策ではかなり重要になってきます。

まず見直したいのは「人がやらなくてもいい仕事」
人材不足になると、ついこう考えがちです。
「もう1人雇わないと回らない」
「誰か手伝ってくれる人いないかな」
「求人出すしかないか」
でも、その前に一度見てほしいのが、今ある仕事の中身です。たとえば、
- 毎回同じ内容をLINEやメールで送っている
- 予約や申込を手入力で管理している
- 請求書や領収書を毎回手作業で作っている
- 顧客情報をExcelに何度も入力している
- SNS投稿文やブログ下書きを毎回ゼロから作っている
- 日報や報告書を手打ちしている
- 同じ質問に何度も答えている
こういう仕事は、かなりの確率でIT化・自動化できます。
しかも、全部を大きなシステムにしなくても大丈夫です。Googleフォーム、スプレッドシート、LINE公式、予約システム、会計ソフト、AI、チャットツール。小さなツールを組み合わせるだけでも、かなり業務は軽くなります。

対策:AIで「考える前の作業」を減らす
最近は、AIもかなり使いやすくなりました。
AIは人の代わりに全部やってくれる魔法ではありません。
でも、ゼロから考える時間を減らすにはかなり便利です。
たとえば、
- 企画書の提案・作成
- SNS運用
- メール文を整える
- 議事録を要約する
- マニュアル文章を作る
- FAQを整理する
などなどこういう作業は、AIと相性がいいです。
特に中小企業では、
「文章を書くのが苦手」
「発信したいけど時間がない」
「マニュアルを作りたいけど後回し」
ということが多いです。
そこにAIを入れると、作業のスタートがかなり早くなります。人がやるのは、最後の確認と修正。AIには、最初のたたき台作りを任せる。
これだけでも、かなり時短になります。

短時間スタッフを活用する
全部を任せられる人を探すと、なかなか見つかりません。
でも、
「週2回だけ」
「午前中だけ」
「イベントの日だけ」
「入力作業だけ」
なら、手伝える人が見つかることもあります。
特に、
- 子育て中の方
- シニア層
- 学生
- 副業希望の方
- 近所で短時間だけ働きたい方
などは、条件が合えば力になってくれます。
ここで大事なのは、仕事を細かく分けることです。
「何でもできる人募集!」だとハードルが高いです。
でも、
「申込者リストの入力」
「LINE返信テンプレート送信」
「備品チェック」
「SNS投稿前の確認」
「イベント受付」
のように具体的にすると、お願いしやすくなります。

まとめ:平熱of平熱でも休める職場にする
締め切り前に、
「熱あるかも……」
と言われたとき。
たとえそれが平熱of平熱だったとしても、
本来は、誰か1人が休んでも仕事が完全停止しない状態が理想です。
人材不足の時代に必要なのは、
根性で乗り切ることではありません。
人が足りないなら、人がやらなくていい仕事を減らす。
採用が難しいなら、ITと外部人材をうまく使う。
担当者しかできない仕事を、仕組みに変えていく。
これができる会社は、少人数でも強くなれます。
人材不足は、たしかに大変です。
でも、仕事のやり方を見直すチャンスでもあります。
「誰か来てくれないかな……」と待つだけではなく、
まずは今日の業務からひとつ、自動化できるものを探してみてください。
その小さな一歩が、
未来の自分を助けるかもしれません。
そして何より、
締め切り前に平熱of平熱で帰ろうとする先輩を見ても、
ちょっとだけ心穏やかでいられるかもしれません。









